カスタマー平均評価: 4.5
あれはあれで言葉どおりなんだけど・・・ 表題作より「SWEET TRINE RED BRIDGE〜日常の知恵熱〜」と 「ORANGE SHRINE TOBIOSCOPE」のシリーズが面白かった。上埜はホモで人体フェチの為、上級生から日々殴られたりもするけど 憧れの先輩国枝さんを思いつつ陸上部に打ち込むのだった。 世間の仕打ちが冷たい割りに、同級生がみな暖かく見守ってくれて救われます。 先輩の国枝さんはポーカーフェイスでベロチュウかましたりかなりツボ。 皆、2人の関係に突っ込むくせに、いざ教えようとすると 泣きながら後ずさってったりして笑えます。
春を告げる漫画! この本は、いわゆる「ボーイズラブ」ものの漫画だ。 けれど、丁寧に引かれた細い線と、きちんと選ばれた、しみこんでくる言葉が、絶妙に日常を切り取っていて、そんな括りからは、一線を画した作品だと私は思う。 登場人物たちには、少し哀しい出来事も起こるし、センチメンタルになるところもあるし、やっぱり恥をかくこともある。いいひとばかりいないし、まっすぐに最短距離だけも進めない。いじわるをすることもある。意地もはる。画策したりもする。想い人は想像通りの人ではないこともあるし……。 でも、時々いいこともあって、ちょっとしたことで前向きになったり。なので、彼らの物語は進んでいく。 仰々しい出来事だけがドラマではないし、大事な事ではない。些細な心の指針の振れの方がが大切な事もあるんじゃないのだろうか。この漫画は、それにふと、気づかせてくれる。 普段のなんでもないような風景を描きながら、とっても大事なことをさらりと描いているこの著者はすごい。何十にもレイヤーが重ねられていて、読むたびに様々な所に目がいく。 そうして繰り返し読んだひとつひとつの作品は、舌の上で転がる甘い金平糖のような大切さだ。溶けて、心にしみこみ、糧になる。 私がもし無人島に行くことになったら、必ず真っ先にカバンに詰め込むだろう。あー本当に長いこと漫画読んできて良かった!と心から思った一冊だ。
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