カスタマー平均評価: 4
もの悲しげな雰囲気と人の情の強さ 人里離れた山奥、従兄弟の家での奇妙な出来事。 田舎の豊かな自然描写から、楽しい人間関係−−ここは日常の喧騒を忘れることのできる場所、どこか現実味の欠ける場所。 のどかな風景を思い浮かばせる文章から、後半は一転します。 確かに霊は出てきますが、この本では人の形を持った登場人物の一人として役を成している気がします。性格の違いが分かりやすく表現されていましたし、どうやって解決するのかと想像しながら小野さんの世界に引き込まれ、一気に読み終えてしまいました。 現代の日常を感じつつ非現実的な世界に入り込みむ、そんな体験ができるやもしれません。しんとした田舎で読むと一層現実味が味わえるかもしれませんね。1巻完結。 小野さんの小説を読むのはだいぶ昔に読んだ「魔性の子」以来2冊目です。1冊目でもやはり文章に引き込まれたような気が... 「呪われた十七歳」を改題、加筆・訂正したものです。
買って損はありません 17歳になると呪われる運命の一族、そしてその運命を戦う2人の少年の物語。 個人的には、幽霊出現のシーンが秀逸なのでそのシーンを読むために買っても惜しくないと思います。 ストーリーはありがちといえばありがちなんですが、小野不由美さんの筆力にかかると最後までしっかり読めてしまうから不思議。
親心とは難しいもの 読みやすいファンタジーホラー。 幽霊ものです。 ファンタジーとホラーは彼女のオハコですものね。 「菅田の家の長男はみな十七で死んでいる」家系を追うごとに謎が増す。 ホラーでありながらサラリと読める初心者向けですね。 描写がおどろおどろしくないので、幽霊が登場しても平気です。
美しくも哀しいお話です 春爛漫のどこまでも美しい里に住むやさしく美しい伯母と従兄.いつものように僕と妹の春休みは楽しいものになるはずだった。微笑みのかげに、花の影に少しづつ不安と恐怖が忍び寄る。そして惨劇が・・・。従兄の十七歳の誕生日に何が起きたのか 知らなければならない。そして僕にも十七歳の誕生日と恐怖がやってくる。 これは呪いと恐怖に果敢に挑んだ少年の物語であると同時に 我が子を守る母の物語でもあります。これ以上言うとネタばれになりそうで言えないのがつらい。ホラーは苦手な人もミステリーとして楽しめます. 小野不由美さんのていねいな描写に描き出される情景は 美しいと同時に怖い。映画でぜひ見てみたい。 波津彬子さんファンの方 必見です。雨柳堂や鏡花夢幻の世界にひたれる!!こと請け合いです.
全ては母から生まれた 主人公は勿論、この春に同士の2人、直樹と隆は17歳になる。 そんな中、大人しく優しい隆が見せる奇行の数々に直樹は不信感を募らせた。優しい女だった隆の母に冷たく当たり、彼女が死してなお暴言を吐く。 隆の身に何が起こったのか。直樹は一人調査に乗り出したのだが・・・・。なんと、直樹の身にも同様の危機が迫っていたのであった。彼はそれに打ち勝つことが出来るであろうか。 子供のころに、誰しもが考えたことがあるであろう「ボク(ワタシ)、ホントにママのコドモなのかしら?」なんていう馬鹿馬鹿しい想像が恐怖に捕まる!! ・・・・・全てが母親から生まれ、母親の愛の上に成り立っていた。
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