カスタマー平均評価: 5
距離感 人と人の間にあるいろんな距離感。 作者はそんな『距離感』をきちんと知っている方だと存じます。 時に感情の渦に巻かれ時に我を忘れんばかりの激情に駆られても きちんと正座する姿を取り戻せる方である どこかしらそんな気が致します。全体的に感じたイメージは 『オトナの皮を被ったオンナノコ』がここにいるって感じです。 永遠少女。だから美しい振る舞いの端々に 無邪気で殺伐として残酷で臆病な小動物が見え隠れする。 >幸福感を感じやすい人は感性が鋭い人 作者はちゃんと自分を知ってるから きっとこの人生をきっぱりと自分の足で歩ける方なんですけれど ワタシはこのぷるぷる震える小動物を すっぽりあったかく包んでくれるおっきな存在があればよいがなぁと 老婆心ながら思ってしまうのです。 (そりゃ並みのおっきさじゃあ溢れ出すに決まってますがね(笑)) 薄墨にブルーのみのイラストは 切ないココロに寄り添うようにしっとりとして やはりどこかしら凛としていて 姉妹さんって違うようで根はひとつなのかも〜とか 思わせる風情がございました。 会うべくして出会えた1冊と思えました。ありがとうございました^^
心が締めつけられるような恋をしている人へ 装丁やイラストはアーティスティックでおしゃれですが,文章は「よくぞここまで書いてくれた!」というくらいに女性の本音をうまく言葉にしてくれた感じがします。 脱毛のしすぎで肌を傷めたこと。 残業だと聞いた夜、会社のビルの明かりを外から眺めたこと。 わざと傘を持たずに会いに行って、一本の傘の下寄り添って腕をからめたこと。 心が締め付けられるような、激しくて、素敵な恋をしている女性なら、思い当たるのではないでしょうか。 それは、恋人の前でいつでも服が脱げるように。 それは、一分一秒でも会っていたいから。 それは、せっかく隣を歩けるのに傘の分だけ離れているなんてもどかしいから。 こんな狂おしい思いを表現しているのが、この本です。 椎名林檎や、Sugar Soulの名曲のように、 センスが良くて、それでいて激しく、心に痛いほど響いてきます。
「癒し本」が好きでは無い人にこそ! 私は所謂「癒しブーム」とか「癒し本」の類が嫌いだ。どうもその手を 有難がる人の心の根底には、「キツイ運動はせずに好きなもの食べて、 楽して痩せたい」的な人任せの価値観が見え隠れしているようにしか見 えないからだ。だから人から薦められてその手の本を何冊か手に取って みたがどうも私にはしっくりこないと思っていた・・・今までは。 書店で、綺麗なブルーの表紙に目を惹かれ、内容をパラパラと読んで みた。もっとじっくり読んで見たいと思った。家に帰って改めて読み 直して、引き込まれた。「あ、私のほかにも同じ事を考えている人、 いるんだな・・・」そう思ったらちょっと嬉しくなった。例えが悪い かも知れないが、C.ブコウスキーの作品を読んで「そんな風に考え てるのはブコ、お前だけじゃないぞ!」って思う瞬間に似てる。 つまり、この本の中に語られてるのはウソ偽り、作りのない生の言葉 だという事。私はこの作者の方の名前を聞いたのは初めてだしどんな 方なのかも全然分からない。でもきっと自分のしっかりした「核」( でもいいし「美学」でもいい)を持ってる方なんだろうな、と思う。 今までの「癒し本」が好きでは無い人にこそ、ぜひ一度手にとって みて頂きたいと思う。各詩に添えられたイラストもまた、秀逸である。
とても不思議な雰囲気の本です 表紙の青は生命の母である海の象徴。胸に手を当てもだえる女性に絡まっている青い網はこの世のしがらみ? 似鳥陽子・春瑠奈さんというお名前は全く存じませんでしたが綺麗な表紙に惹かれて購入しました。 優しい詩文に心を委ねつつ、本文中に描かれている女性の姿に目をやる。詩文を読む私の心情に応じて、描かれている女性の表情が変化して見えるのが印象的でした。 疲れている人、癒されたい人にはぜひお薦めの一冊です。 本の中に散りばめられた様々な詩の中に、きっと探し求めている何かを見つけることができると思います。
|